うみねこのブルース

丸の内OLから地方の田舎のしがない主婦へ。のんびり生きてます。

あったはずの人生を考えてしまう瞬間

人生とは常に、次から次へと目の前にやってくる交差点や分岐を

バックすることなく前に進み続けるドライブだと思う。

 

 

  

たまに疲れてくるとこの映画が見たくなる。

『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』

 

 

 

しすぎない程度にちょっとネタばらしすると・・・

 

・とりあえず30も半ばだけど人生どうする?

・働いてても虚しくなるばかり

・結婚に憧れはある、でも周りの男はクソばっか

・何かを得るには何かを捨てなきゃなあ

 

てな感じでしょうか。

 

 

 

一番最初にこの映画を見た時、「私、きっとこれからこういう人生を歩んで行くんだろうな。だからこの映画はきっと私のバイブルみたいなものになっていくんだろう。」そんな風に思っていた。

 

 

漂うフェミニスト感。これからは女性が活躍する時代!!

バリバリ働いてバリバリ稼いで、ヒールでコツコツ地面を鳴らし、30過ぎても結婚はなかなか出来なくて、バーのマスターに私の人生これでいいの?って相談しているんだろう。でも、逆にそれって何か「働く女」っぽくて格好いいじゃん、くらいに思っていた。

 

 

実際は、案外自分で予想(予定)していたよりも遥かに早く結婚することになり、番狂わせに自分でも若干の焦りを感じている。でもこの映画を見ていても思うように、あの分岐を逆に進んでいたら、きっと私はすーちゃん、まいちゃん、さわ子さんと一緒に今頃ピクニックでお弁当をつまんだり、鍋でもつついていたかもしれない。

 

 

 

映画の中盤で、真木よう子の演じるまいちゃんがこう言うんです。

「選ばなかった人生の続きも見てみたかった」

 

 

そう、映画を見ながらまさに私もそんなことを思っていたよ。

この長い長いドライブの途中、近くのコンビニでUターンをして、進まなかった方の道を一つや二つ手前の分岐に戻って見に行けてもいいんじゃないかと思うんです。

 

休憩はできても、ゴールに辿り着く時間がただ遅くなるだけで、ほとんど人生におけるコンビニ休憩はタイムロスに近いし、Uターンもできない。こんな酷なドライブ、全然楽しくないなってたまに思っちゃいますよね。

  

結局、何かしらの後悔を抱えて人は生きていかなきゃならないわけだけど、いつもあったはずの人生を考えてしまうのは、いま現在の自分の置かれている状況に満足ができないからなんですよね。でも、そのちょっと先に満足できる自分がいるんだったら、別にあの分岐をこっちに曲がらなかったことなんてどうでもよくなる。

  

久しぶりに見たので、終盤になるにつれて「この映画、ひたすらに30代女性の憂鬱をテーマに進んで行くんだっけ?」と不安になってきたけど、最後のまいちゃんの言葉に救われた。

 

 

ちょっと疲れてしまった働く女性におすすめの映画です。

sumasa-movie.com